コロナウイルス感染拡大を防ぐための在宅命令が5月3日までに延長されました。お稽古を再開できないこんな時だからこそ、一週間に一度は茶室で静かにお茶を点てようと決め、実行しています。今日は床の間のお軸の色紙は京都の書家の 山田虹赤(やまだこうせき)墨蹟で『富貴安楽』(ふうきあんらく)。「家は富、身は貴く、安らけく、楽しきこと」という意味。こうであって欲しいという願いを込めて掛けました。
Missouri’s stay-at-home order was extended, ending May 3rd. Since we can’t practice tea ceremony as a group during this order, I decided to practice by myself once a week. The choice of writing on the scroll today is Fukianraku, which means “family is blessed with fortune, nobility, peace and enjoyment”, written by Yamada Koseki, a calligrapher in Kyoto.
花は家の庭から、レンギョウとつつじを活けました。お菓子は三種類。
Flowers on the alcove are forsythia and azalea from my garden.
お点前は四ケ伝の内、四方盆を使っての盆点。
仕覆に入った文琳型茶入れを中央に置いた四方盆を曲水指の前にかざります。
黒楽茶碗に茶巾、茶筅、象牙の茶杓を仕込み、お点前を始めます。盆を清め、仕覆を脱がし清めた茶入れを盆の中央、清めた茶杓は盆の左側に置き、仕込んであった茶筅を柄杓の柄の右側に出し、茶巾は曲水指の上に置いて、濃茶を点てます。練った後の茶筅は建水の右肩へ。これも茶の付いた茶筅はお客様の前には置かないという亭主の気配りの一つですね。
盆点の面白いところは、盆の清め方が盆の形で異なり、拝見に出す前の清め方も異なります。
I practiced bondate – one of the shikaden procedure- using a square tray. There are several bondate procedures and the movement of cleaning each tray is different depending on the shape of the tray.