しばらく四ヶ伝と茶通箱で、真や行の袱紗の捌き方やそれぞれの茶杓の浄め方等々、覚えることが一杯で気の抜けないお稽古が続きましたので、今日はゆったりとした気分で、流し点 風炉点前でお薄を味わいました。
Since for a while we have been practicing shikaden (a formal thick- tea procedure), today we enjoyed nagashi date(a casual thin-tea procedure) in a more relaxing atmosphere.
炉の流し点は古くから伝わってきていますが、風炉流し点は、明治時代に13代円能斎が再考され今日に至っています。季節を問わず、人数の少ない客の前で和気あいあいと行われるお点前なのだそうです。
Although nagashi-date in ro style has been practiced for a long time, furo style was introduced relatively recently by Ennosai (the 13th-urasenke head) over a century ago. It is a procedure without too many rules that both host and guests can enjoy in an intimate and casual way in any season.
今日の床は、ブドウの画の掛物、花は二季咲きの鉄線です。お菓子は手作り生八つ橋です。
I hung the drawing of the grapes on the alcove and placed the clematis in basket vase. I served the homemade Yatsuhashi sweet.
風炉の位置は通常より少し右の方に据えます。水指を茶道口に置いてお点前が始まります。運び出した水指は貴人畳の角に置きます。次に、茶巾、茶筅、茶杓を仕込んだお茶碗と棗を運び出し、炉の点前の時に斜めに棗、茶筅を置く位置に置きます。柄杓、蓋置を取り出すのは、棗、茶杓を浄めた後、蓋置を置く位置が火窓の前、袱紗は左膝横に置くのが注意すべき点です。お茶を点て、道具類を仕舞った後、拝見が所望されるとお茶碗は火窓の前に仮置きするのもこの点前の特徴です。