葉蓋と洗い茶巾 Habuta and Araijakin

さあ、いよいよ暑さの厳しい7月がやってきました。床の間には庭に今は盛りと咲いている槿の花を挿しました。お茶室のお軸には通常、風鎮は掛けないのですが、お茶室のエアコンの風がお軸を揺らしますので、仕方なく掛けて風を鎮めました。

It’s July, the time for summer procedures. In the alcove I placed a Rose of Sharon from my garden. Even though it isn’t a good idea to put weights on the hanging scroll, I did this to keep it from swinging back and forth because of the nearby air-conditioning vent.

今日のお稽古は夏の扱いである葉蓋と洗い茶巾です。

葉蓋は裏千家11世玄々斎の創案です。玄々斎が七夕の趣向に、末廣籠の花入れの受け筒を、蓋を梶の葉にして水指として使用したのが始まりだそうです。昨年、黒塗りの桧の曲げに箔を散らしたこの受け筒を手に入れましたので、この上に我が家の池に毎年どんどん増えて立派になる蓮の葉をおきました。

This week we practiced Habuta (leaf lid) and Araijakin (wet cloth). Gengensai, the eleventh Iemoto of Urasenke, created habuta procedure for the Festival of Stars in July. Originally he used a black lacquered cypress vase (placed in a basket) whose surface was sprinkled with gold and silver foil as a mizusashi and used mulberry leaf as a lid. This vase was usually used for flower arrangement. Today I used the mizusashi which I got in Japan last year and the lid was a lotus leaf, one of many leaves that were thriving in my pond. 

葉蓋の扱いの注意点は通常の水指の蓋を開けるタイミングで、葉の茎を右手で取り、葉の上に露がある場合は両手の上に葉を載せて、静かに建水に流します。それから縦半分に折って、茎が左になるように横にして、3分の一に折り、茎の端を葉に挿して葉が開かないようにして建水に左手でいれます。拝見を請うタイミングは、水指の蓋がないので、最後にお釜の蓋を切って閉めた時です。

洗い茶巾の扱いは、平茶碗に水を7割ほど入れ、茶巾を対角線に折って、更に二つに折って、茶巾の端が右方に少しでるように置いて、その上に茶筅と茶杓を置きます。茶碗の中に水が入っている間は両手扱いですので、棗と一緒には運び出せません。まずはお茶碗で総礼して持ち出し、勝手付に仮置きし、その後、右手の上に棗、左に建水をもって入ります。建水を手なりに置き、棗を左手で扱って、水指の右側に置き、茶碗を勝手付から手を添えながら3手で、棗と置き合わせます。茶巾は右端を持ち、茶碗の上で縦に二つに折り、さらに横に折って軽く一回絞って、更に建水の上で固く絞ります。

露を置いた蓮の葉の蓋、平茶碗の中の水に沈めた茶巾、いかにも涼しそうなお点前です。

For the araijakin procedure, we use a folded chakin in a flat bowl filled with cold water. There’s nothing like a  green lotus leaf dotted with drops of dew and a chakin cloth in cold water to make the atmosphere cool and refreshing in this hot weather!