A Magazine for Craftmakers
四ヶ伝 盆点風炉点前 Shikaden Bondate
9-28-2021 お軸は葡萄の絵、花は庭のホトトギスです。 I hung the picture of grapes and placed a toad lily in the vase on the alcove. 準備は曲水指、真塗の四方盆、唐物茶入れ、黒楽茶碗、象牙の茶杓盆点の主役は真塗の盆です。盆には四方盆の他に五角盆、丸盆、菱盆と四種類あって、それぞれの浄め方があります。盆を浄める時は真にたたみます。また、仕覆を脱がせた後の茶入れを盆から取るとき、置く時はもみ手をして、手を浄めます。初級、中級の生徒さん達は基本の割り稽古を含む盆点前、茶箱卯の花拝見ありをお稽古しました。 Tools used to prepare for this procedure are mage mizusashi, shiho […]
月点前 拝見ありTsukidemae with Viewing
10月第一週 10月に入り、茶箱月点前のお稽古を慌ててしました。床の間には菊の花の南画です。義理の叔父藤原りょうざん画です。お花も前日にお華のお稽古で挿した花の残りを飾りました。お軸の菊と重なってしまい、悪い例ですが、庭のお花が皆枯れてしまい、これからの季節、床の間に飾る花を探すのに一苦労です。 It’s already October. We practiced Chabako tsukidemae before it gets too late. I hung the drawing of chrysanthemums by Ryozan Fujiwara, my uncle-in-law. It’s a bad example to […]
茶通箱 Satsubako
10月第2週 上級の生徒さんは茶通箱をお稽古しました。 四ヶ伝とともに習得する茶通箱の点前。お客様に2服の濃茶をお点てするので、時間のかかるお点前です。 準備は黒楽茶碗、中節の茶杓、茶通箱(2種類の茶をいれる)、棚。箱の中に一つは肩衝茶入れを仕覆に入れて、もう一種類のお茶は黒棗に入れて大津袋で包み、背中合わせに入れて棚に飾ります。箱の中にお茶が入っているときは左手から持ち、左手から離れますが、空になったお箱は右手から扱い、右手から離れます。 We practiced satsubako box procedure with the advanced students. It takes a long time to complete this procedure since the host makes two teabowls of thick […]
ワシントン大学で At Washington University
10月23日 私の生徒さんの一人にWashUの剣道クラブを指導している方がいる関係から、毎年この季節にWashUでお茶のデモンストレーションをしてきましたが、昨年はコロナパンデミックにより、残念ながら実現できませんでした。今年は9月の日本祭の私たちのお茶のデモンストレーションをご覧になったJapan Peer Networkのメンバーの方から、また剣道クラブから、この二つのWasuUの学生のグループの依頼により、私たちのお茶のデモンストレーションが行われました。 Since one of our students is a kendo instructor at Washington University, we used to do tea ceremony demonstrations every year there except last year due […]
台目薄茶風炉点前 Daime Usucha Furodemae
10月 最終週 短冊は『喫茶去』、お花は小菊にススキ。お菓子は手作り猪子餅。シナモンと黒ゴマの香りが大好評でした。 I served homemade inoko mochi shaped like a baby boar. This sweet rice cake with cinnamon and black sesame wishes good health and prosperity. Inoko mochi is […]
林先生の元でのお稽古 Practice with Hayashi Sensei
12月8日は秋泉棚を使って長緒の点前。長緒の仕覆の中には大海茶入を入れます。大ぶりの大き目の茶入れです。 On December 8th, we practiced nagao string procedure using a shusen shelf. Inside the shifuku pouch, we placed a taikai chaire, a relatively large tea container. 15日は寿棚で重茶碗。通常初釜などで大勢のお客様に濃茶を差し上げる場合、2つの茶碗を重ねて持ち出し、人数分に分けてお茶をお点てする点前ですが、来年の初釜は未だこのお点前は出来そうもありません。 On December […]
京都便りLetters from Kyoto
2021年12月5日 京都でのお茶会をハシゴしました しばらくブログお休みしていましたが、今回日本帰国の第一信をお届けします。2週間の東京での自主隔離を済ませて、12月4日に無事京都に着きました。 Ochakai in Kyoto On December 4th, after two weeks of self-quarantine in Tokyo, I arrived in Kyoto. 翌日の5日には二つのお茶会に参加してきました。一つは東福寺『退耕庵』での月例茶会。席主が利休の時代のお道具を沢山持っていらして、目の保養になりました。私達20名近くの客にその時代のお茶碗でお茶を振る舞ってくださいました。一番新しいもので徳川時代のものですと説明してくださったのには驚きました。私は写しではなく古田織部自身が作った織部焼のお茶碗でいただきました! The next day, I attended two ochakai. The first one […]
日本のお正月 New Year in Japan
2年ぶりの日本でのお正月。玄関のお正月飾りは12月30日に済ませ、31日はもっばらお節づくり。娘とおしゃべりしながら料理しました。 It has been two years since I celebrated New Year in Japan. After decorating the front door with the New Year ornaments on December 30th, my daughter and I […]
2022年 林先生社中の初釜 Hatsugama in Kyoto
1月16日に2年ぶりの林先生社中の初釜が行われました。昨年はコロナ禍の為に、中止になったそうです。床の間は結び柳、掛け軸は『松老雲閑』(まつおいくもしずか)、筆は黄檗山萬福寺 塔頭・緑樹院の村瀬玄鼎(むらせげんてい)和尚。正月飾りは色々な飾り方があるようですが、今年の先生のお飾りは蓬莱山飾。台の上に奉書を敷き裏白の葉を載せお米を一升半 — 一生繁盛するようにお米の上に胴炭2〜3本、炭の上にゆずと伊勢海老。四隅に小皿を置いて、山の物(小梅、栗)海の物(昆布、小魚) お棚は高麗卓。六角水指を置き、天板には黒の棗、炉釜は甑口釜(こしきぐちかま) 天猫作 大西清右衛門の極めあり 炉縁は 花喰い鶴の真塗。初炭ー懐石ー濃茶、薄茶(続き薄)でした。私は前の週に一回のお稽古でおさらいをして、何年ぶりかで初炭手前をしました。
長野庵での茶会 Chakai at Nagano-An
日本から帰国早々、4月16日に植物園内の茶室・長野庵でお茶会を開きました。当日は晴天に恵まれましたが、朝は風がまだ冷たく、日本庭園の池の中にある茶室はさらに気温が2度くらい低いのではないかしらと思うほどでした。日が高くなるにつれ段々暖かくなってきて、桜が散った後の春紅葉の赤い新芽が美しく、澄み切った空気の中でのお茶会はまた格別のものでした。 On April 16th, we had Ochakai at the teahouse called “Nagano-an” inside the Japanese Garden at the Missouri Botanical Garden. It was a beautiful clear day with a chilly […]
お稽古再開!Restarting Okeiko at last!
4月第3週からお稽古が始まりました。掛軸の色紙は、義母の手による遊び心一杯の書体で『春国樹色』、花は今年初めて我が家の庭で花を咲かせてくれた『木瓜』。水指は日本の先生の持たせてくださった、モダンな模様の清水焼。お茶碗は生徒さん持参の古そうな箱書きの『赤楽』。 From the third week of April, 2022, We started the tea ceremony practice again after my four months’ absence.I hung a scroll with the writing of four kanji letters […]