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 満開の桜とお客様 Guests to our tearoom

私、コロナワクチン2回目を受けて、2週間が経過しました。一応、コロナ対策を考えて一度に2人限定のゲストをお迎えしてお茶を経験していただきました。ゲストは陶芸教室のトム先生と生徒さんたちです。    Now, after a year-long pandemic, the students and I who have already had the COVID vaccine shots feel a little safer. Last week we welcomed a potter, Tom, and […]

「菜の花」と貴人点て ”Rapeseed Blossoms” and Kinindate

お菓子 『菜の花』のきんとん練り切りに必須の白あんが無くなってしまったので、先週3時間かけて3ポンドのライマビーンズで白あんを作りました。 Since we had run out of shiroan (white bean paste), the main ingredient of nerikiri, one of my students and I made more last week. We simmered three pounds […]

貴人点薄茶炉点前 Kinindate Usucha Rodenae

 床の軸は『四海浪平』(しかいなみたいら)。これは禅語で、見渡す限り 海の波は穏やかという意味。ミャンマー、香港の民主化を望む国民に対する軍部や、国家権力の暴挙、絶えることのないシリアからの難民、身近ではアジア人に対するヘイトクライム。昨今の暗い悲しいニュースに心が痛みます。四方の海、即ち世界中の人々が平穏無事でありますようにとの願いを込めて、この軸を選びました。花は、やっと我が家の庭に咲き始めた水仙を一輪。 The translation of the four Japanese characters on this week’s scroll is “four, ocean, wave, and calm.” These zen words mean “the waves of an ocean are calm as […]

茶杓荘 Chashaku Kazari

今月のお菓子は椿です。銘は『紅椿』 日本では冬から春に掛けて外出の折には必ず椿の花を目にすることができます。特に真っ赤な藪椿は常緑樹の葉とのコントラストが美しく思わず足を留めてしまいます。ここセントルイスでは冬の間は勿論のこと早春までは、戸外の花を滅多に見ることができません。そこで、茶室に最も似合う花の椿をお菓子で作ってみました。お茶室がぱっと華やかになりました。 In the first week of March, one of my students and I made nerikiri,  which we nicknamed “red camellia.” In Japan when we go out during winter and […]

春の和菓子 Spring Wagashi

2月と3月初めの練りきりのお菓子『古都の梅』と『雛の桃』 今月のお菓子作りは2月の最終週になってしまいました。2月に相応しい花は梅ということで、紅梅の練り切りを作ったのですが、最終週に来られなかった生徒さんには、3月にお出しすることになります。そこで、遊び心で3月にお出しする際には『雛の桃』と銘名して出すことにしました!名前で梅にも桃にも見えてくるから不思議です。 At  the end of February, one of my students and I made nerikiri. In Japan the seasonal flower for this month is plum. Its flowers symbolize the beginning of […]

茶筅荘 Chasen kazari

茶筅荘には茶碗荘と同様、濃茶点前と薄茶点前があります。茶筅荘は茶筅に由緒があるのではないのです!『炉縁』あるいは『風炉先屏風』あるいは『水指』に由緒があって、お客様に披露したいときにするお点前です。 There are thin tea and thick tea procedure for chasen kazari just like chawan kazari. Although in chasen kazari it sounds like chasen is the focus, it isn’t. Instead […]

茶碗荘 Chawankazari

今日は小習い十六ヶ条の一つ、茶碗荘(ちゃわんかざり)のお稽古をしました。荘り物の点前は基本的に濃茶点前ですが、その内の茶碗荘と茶筅荘については薄茶点前もありますので、両方をお稽古してみました。 In the second week of February, we practiced Chawan kazari, one of the 16 konarai procedures, first with thick tea and later thin tea. 茶碗荘はお茶碗に由緒のある場合、もしくは目上の方或いは当日のお客様から頂いた場合などにそのお茶碗を披露する点前です。初入りの際に、床に軸を掛け、茶碗を紫縮緬の袋に入れて袱紗の上に置いて飾っておきます。連客はお床拝見の際にこれを見て、今日は茶椀荘のお点前であることを知るわけです。私は袋の持ち合わせがありませんので、正方形の紫縮緬に包んで飾りました。 In Chawan kazari either […]

今週の利休百首 Rikyu Poem

今週の利休百首から抜粋の句は  『茶はさびて心はあつくもてなせよ 道具はいつも有合にせよ』 日頃、揃わない道具を色々と工夫しながら見立てて、お稽古をしていますが、お客さまをお迎えするときも心からのおもてなしを差し上げれば、特別な道具を準備しなくても、手持ちの有り合わせの道具で構わないということなのですね。利休様からお墨付きをいただいた気分です。 “Keep the tea rustic and through your heart,Give warm hospitality; always simply put together utensils you already have” Since we lack utensils for each procedure of tea ceremony, […]

茶箱 雪点前 Chabako Yuki demae

先週は、先々週の長板薄茶炉点前に続いて、長板濃茶炉点前のお稽古をしました。記事は割愛します。今週は、茶箱 雪点前(拝見あり)のお稽古です。この記事を書いている今、雪がさんさんと降っていて、この時期にぴったりの雪点前のお稽古となりました。お軸は千葉清藍さんの書で『一期一会』です。お菓子はクルミ柚餅子と和三盆。この時期、庭には花が咲いていませんので、茶室には不向きかもしれませんが白百合を活けました。 In the last week of January, we practiced chabako Yukidemae (the snow procedure using a box). What a nice coincidence we have snow outside in St. Louis while I’m […]

長板総荘 炉 薄茶点前 Nagaita sokazari Ro Usucha demae

2021年の第1回目のお稽古は長板 炉 薄茶点前でした。長板は台子(だいす)の地板を元にしてできたお点前です。長板のほかにも様々な棚点前が台子点前を元として考案されました。 The first practice in 2021 was nagaita ro usucha demae, one of the many shelf procedures.  さて、新年初めての掛物は義理の叔父にあたる藤原りょう(木へんに旁)ざん(山)・画の『公鶏』ルースターと三羽のひよこの水墨画です。私の嫁ぎ先の京都の家では毎年、正月にはこのお軸を床の間に掛けていました。今は亡き義母に理由を尋ねると『子孫繁栄を願って』と言っていました。この軸を遺していただいたので、義母を偲びそれに習って正月に掛けました。お花は鉢植えの黄水仙を一本伐って鶴首に挿しました。お菓子は生徒さんと二人で手作りの練り切り。おめでたい『紅白の手毬』です。この頃、見た目も良く出来て『これは売り物になりそう!』と自画自賛です。 To wish the prosperity of her descendants in Kyoto every year, my […]