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5月の利休百首 Rikyu Poem

4月から毎月一首ずつ、技術面での教えを説いている句を百首の中から選んで学んでいます。5月は、次の句です。 『湯を汲みて茶碗に入るる其時の 柄杓のねじはひじよりぞする』  これは柄杓の扱い方の教えです。柄杓の柄が、肘から手の平までの下腕部と一体化した時に、お湯の組み方、注ぎ方がコントロール出来ることを説いています。柄杓の合から一筋のお湯が一定の量で静かに茶碗に注がれる時、亭主の技量に感動することがあります。 Since April 2021, we have been reading the poems focused on tea ceremony techniques. The poem this month:  Yu o kumite chawan ni iruru sonotoki no hisyaku […]

続き薄 炉点前 Tsuzukiusu Rodemae

さあ、今月5月からはもう風炉の季節です。四月の最終週のお稽は濃茶、薄茶の炉点前がお稽古できる『続き薄』にしました。お軸は『春国樹色』、お花は鉢植のスパティフィラムを一本伐りました。お菓子は桜の練り切り、銘は『セントルイスの桜』。だんだん、和菓子細工の腕が上がってきています。 It is already May, the beginning of the season for summer’s furo (portable brazier). Last week, for the final time using  ro (winter hearth), we practiced tsuzukiusu rodemae doing […]

貴人清次 Kinin Kiyotsugu

先々週に、貴人点前をお稽古しましたので、貴人さんがお供を連れてきた場合を設定してする『貴人清次』で、貴人(すなわち清)点前の復習とお供(すなわち次)にお茶を点てるお稽古をしました。お軸は『瑞煙呈福寿』(ずいえんふくじゅをていす)です。小さい幸せが積もり積もって幸福な一生となるという意味だそうです。花はチューリップと梨の枝。 Recently, we practices two procedures: kinindate (for a nobleman) and kinin kiyotsugu (for a nobleman and someone who accompanied him). In the alcove I placed a tulip and a […]

茶箱花点前 Chabako Hanademae

今年は思いもかけず早く桜がほころび始め、その後の低気温であっという間に桜の季節が終わってしまいました。慌てて茶箱花点前のお稽古をしました。軸は久しぶりに『一期一会』、花は我が家の庭からレンギョウを切って活けました。お菓子は桜餅。塩漬け桜葉の良い香りがお茶室を満たしてくれました Since this year’s cherry blossoms bloomed a little early and were short-lived because of the unexpected low temperature, we hurriedly practiced hanademae (flower procedure using a tea box)  before […]

初めての試み Zoom Demonstration

ある会社の方から私たちのウェブサイトを見て、電話が入りました。『顧客向けに各国の文化をズームで紹介している。今回は日本文化の茶道を取り上げたい。ズームでデモンストレーションをしていただけないでしょうか?』本番までに2回ほどズームで画像、音声の打ち合わせをして本番に臨みました。 Last month, as part of their international cultural introduction series, an American company inquired about holding a Zoom meeting of our tea ceremony for twenty of their clients. Since […]

今月の利休百首

何にても 道具扱うたびごとに 取る手はかるく 置く手重かれ Whatever utensil you handle, pick it up as if it were light and put it down as if it were heavy. 今までは利休百首からお茶をお稽古していく上での心構えをいくつか拾い上げてきましたが、今月よりテクニック上の教えをピックアップしてみました。 During our tea ceremony practice, we have […]

 満開の桜とお客様 Guests to our tearoom

私、コロナワクチン2回目を受けて、2週間が経過しました。一応、コロナ対策を考えて一度に2人限定のゲストをお迎えしてお茶を経験していただきました。ゲストは陶芸教室のトム先生と生徒さんたちです。    Now, after a year-long pandemic, the students and I who have already had the COVID vaccine shots feel a little safer. Last week we welcomed a potter, Tom, and […]

「菜の花」と貴人点て ”Rapeseed Blossoms” and Kinindate

お菓子 『菜の花』のきんとん練り切りに必須の白あんが無くなってしまったので、先週3時間かけて3ポンドのライマビーンズで白あんを作りました。 Since we had run out of shiroan (white bean paste), the main ingredient of nerikiri, one of my students and I made more last week. We simmered three pounds […]

貴人点薄茶炉点前 Kinindate Usucha Rodenae

 床の軸は『四海浪平』(しかいなみたいら)。これは禅語で、見渡す限り 海の波は穏やかという意味。ミャンマー、香港の民主化を望む国民に対する軍部や、国家権力の暴挙、絶えることのないシリアからの難民、身近ではアジア人に対するヘイトクライム。昨今の暗い悲しいニュースに心が痛みます。四方の海、即ち世界中の人々が平穏無事でありますようにとの願いを込めて、この軸を選びました。花は、やっと我が家の庭に咲き始めた水仙を一輪。 The translation of the four Japanese characters on this week’s scroll is “four, ocean, wave, and calm.” These zen words mean “the waves of an ocean are calm as […]

茶杓荘 Chashaku Kazari

今月のお菓子は椿です。銘は『紅椿』 日本では冬から春に掛けて外出の折には必ず椿の花を目にすることができます。特に真っ赤な藪椿は常緑樹の葉とのコントラストが美しく思わず足を留めてしまいます。ここセントルイスでは冬の間は勿論のこと早春までは、戸外の花を滅多に見ることができません。そこで、茶室に最も似合う花の椿をお菓子で作ってみました。お茶室がぱっと華やかになりました。 In the first week of March, one of my students and I made nerikiri,  which we nicknamed “red camellia.” In Japan when we go out during winter and […]